MLBテキサスレンジャーズ本拠地にGeofill導入

MLBテキサスレンジャーズホームスタジアムにGeofillの導入が決定しました。

詳しい資料が入手できましたので以下にご紹介します。

2020年3月に開場予定のグローブ・ライフ・フィールド (画像:Texas Rangers)

テキサスレンジャーズ 新ボールパーク施工

アメリカのプロ野球、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)のテキサス・レンジャーズは、現在建設中の新ボールパークに特注の人工芝を敷設すると発表した。
2020年3月に開場予定のグローブ・ライフ・フィールド(41,000席)は、巨大な窓や可動式屋根が特徴的なボールパークで、球団はこれまで天然芝を敷設する意向を明かしており、方針を転換したかたちだ。レンジャーズは選手の安全、チームのパフォーマンス、ファン体験などの観点から、2年間にわたる調査を実施した結果、人工芝の敷設を決定したとしている。

新しい人工芝システム

人工芝のフィールドはショウ・スポーツ・ターフ(Shaw Sports Turf)社の製品を採用し、地元テキサスに拠点を置くパラゴン・スポーツ・コンストラクターズ(Paragon Sports Constructors)社が敷設を担当する。
ショウ・スポーツ・ターフは競技における適性を評価する比較基準のひとつとして、レンジャーズの現在の本拠地「グローブ・ライフ・パーク」の天然芝フィールドを選び、2017年8月に同球場で一連のテストを実施。
また、同社は調査事業の一環としてオーバーン大学のキネシオロジー(運動学)の研究プロジェクトに参加し、資金も提供している。研究の目的は、異なるフィールドで選手の体がどのように反応するかを調べることで、研究結果のデータは選手の安全やパフォーマンスの最適化の実現に向けた人工芝フィールドの参考値となる。

レンジャーズのロブ・マトウィック事業運営担当エグゼクティブ・バイスプレジデントは、今回の決定は最高品質の人工芝を敷設することだけでなく、野球における最高のプレー環境を整備することが最大の目的とし、次のように話した。

「ショウ・スポーツ・ターフの担当者と最初に協議したときから、グローブ・ライフ・フィールドに人工芝を敷設する条件として、それがMLBで最高のフィールドになること、そして選手への影響に関する球団側の懸念事項がすべて払拭されることを挙げていました。
当球団の競技運営グループが考える選手の健康やパフォーマンスに関する意見も取り入れ、数ヶ月におよぶ調査を実施した結果、今回の決定に辿り着きました。
ショウ・スポーツ・ターフは、調査と製品開発に対して、これ以上ない献身的な姿勢を見せてくれました。そして、オーバーン大学での研究においても、同社は我々と同じように選手の安全を第一に考えてくれていました」

充填材にGeofillを採用

レンジャーズはショウ・スポーツ・ターフの「バッティング・ア・サウザンド・ナチュラルターフ(Batting a Thousand' Natural Turf=B1Kナチュラル)」を採用する予定で、同製品はジオフィル(Geofill)と呼ばれる持続可能な自然素材のインフィルを敷き詰めることで知られる。ジオフィルはヤシの殻や繊維で出来ており、再生可能資源としても優良だ。
天然芝に比べて維持に必要な水の量は少なく、水の保全の点においても優れている。レンジャーズも、B1Kナチュラルを採用した理由のひとつとして、同球団が重要視している製品の環境への負荷と持続可能性という点での優位性を挙げている。

選手にとって最も重要となる競技面での適性については、データ分析ツールを使ってフィールドの調整を行なうことで対応。なお、グローブ・ライフ・フィールドに敷設される人工芝フィールドは、レンジャーズ独自の要件を満たすカスタム仕様となる。

ショウ・スポーツ・ターフのチャック・マクラーグ副社長は、今回の製品導入について次のように話した。

「テキサス・レンジャーズは高い見識を備えており、何事も慎重に決定する球団です。特に芝の敷設は球団にとって重要な決定事項でした。結果的に、当社がレンジャーズの新ボールパークのプロジェクトに参加することが決まり、非常に楽しみです。
レンジャーズは調査や当社との協議の中で、常に選手の安全とチームのパフォーマンスを最重要視していました。当社が提供する芝製品は、現在のMLBで最高品質といわれる天然芝にも劣らない高いクオリティを持つものだと断言できます」

MLB 4番目の人工芝フィールドに

今回の決定により、テキサス・レンジャーズはMLB全30球団のうち、人工芝を導入する4番目の球団となる。2018年10月には、フェニックス地方の気候が原因で、本拠地「チェイス・フィールド」の天然芝養生に苦しんできたアリゾナ・ダイヤモンドバックスが人工芝への変更を決断した。

なお、トロント・ブルージェイズのロジャース・センター(1989年開場)とタンパベイ・レイズのトロピカーナ・フィールド(1998年開場)は、それぞれオープン時から人工芝を導入している。