人工芝の歴史と進化 Vol.2 2025年5月30日 最終更新日時 : 2025年5月30日 rise 「人工芝の歴史と進化」シリーズの第二弾です。※こちらで使用している写真は全てイメージです。 初期の進化と普及 Astrodomeで使用された人工芝は、それまで天然芝が抱えて来た「日照不足による枯れ」「メンテナンスの大変さ」といった課題を見事に解決しました。屋内でも枯れることなく天候にも左右されないことや、地面を平らな状態に保てることでパフォーマンス性も高まり、多くのスポーツで使用されるようになりました。この頃の人工芝は「第一世代」と言われています。 一方で、この「第一世代」の人工芝は硬く滑りも悪かったことから関節に負担がかかり、足腰を痛めたりケガが増加するといった問題もありました。 これらのことを踏まえ、安全性を向上させるとともに、よりリアルな質感を求め改良が進められました。こうして、1970年代後半に「第二世代」の人工芝が誕生しました。 「第二世代」の人工芝はカーペット状のもので、パイルの長さも長く、クッション性や耐久性を高める為に砂を充填しました。芝自体もより天然芝に近いものになりました。さらに、人工芝の下に敷く衝撃吸収パッドも誕生するなど、1980年代から1990年にかけ人工芝は急激に進化していきました。 《つづく》次回は初期の進化と普及についてです。どうぞお楽しみに! 人工芝の歴史と進化 Vol.1