人工芝の歴史と進化 Vol.2

football アメリカンフットボール 人工芝のフィールドでアメフトをしている写真

「人工芝の歴史と進化」シリーズの第二弾です。

※こちらで使用している写真は全てイメージです。

初期の進化と普及

Astrodomeで使用された人工芝は、それまで天然芝が抱えて来た「日照不足による枯れ」「メンテナンスの大変さ」といった課題を見事に解決しました。

屋内でも枯れることなく天候にも左右されないことや、地面を平らな状態に保てることでパフォーマンス性も高まり、多くのスポーツで使用されるようになりました。

この頃の人工芝は「第一世代」と言われています。

golf ゴルフ ゴルフをしている人 men playing golf

一方で、この「第一世代」の人工芝は硬く滑りも悪かったことから関節に負担がかかり、足腰を痛めたりケガが増加するといった問題もありました。

これらのことを踏まえ、安全性を向上させるとともに、よりリアルな質感を求め改良が進められました。

こうして、1970年代後半に「第二世代」の人工芝が誕生しました。

artificialturf 人工芝 人工芝の敷設 フィールドに置かれたロール状の人工芝

「第二世代」の人工芝はカーペット状のもので、パイルの長さも長く、クッション性や耐久性を高める為に砂を充填しました。芝自体もより天然芝に近いものになりました。

さらに、人工芝の下に敷く衝撃吸収パッドも誕生するなど、1980年代から1990年にかけ人工芝は急激に進化していきました。

《つづく》

次回は初期の進化と普及についてです。

どうぞお楽しみに!